![外来で治療できます。表面麻酔で行えます。短時間で行うことができます。単回治療で行えます。](tsukamoto_p/tsukamoto_p_argon/catch.gif)
![](tsukamoto_p/tsukamoto_p_argon/img_01_01.jpg)
プラズマが正確に甲介に照射されます。
また、組織の蒸散や炭化も起こりません。点状出血も回避されます。
![治療前 治療直後](tsukamoto_p/tsukamoto_p_argon/img_01_02.jpg)
![独国エルベ社製アルゴンプラズマ凝固装置 アルゴンプラズマ凝固システムの原理 イオン化されたアルゴンガス(プラズマ)の中を高周波電流が非接触的に組織に流れていきます。電導性の高いアルゴンガス中の放電は、電流密度が低く均一であるため、組織を浅く、均一に凝固することができます。](tsukamoto_p/tsukamoto_p_argon/img_01_03.jpg)
◇アルゴンプラズマ療法は保険適応です。手術料は3割負担で5,500円程度です。
(手術料以外に初診料、再診料、お薬代などがかかります。)
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治療前の鼻内の状態です。下鼻甲介全体が腫脹しています。ひどい鼻づまりがあります。
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アルゴンプラズマ照射直後の写真です。下鼻甲介が均一に焼灼されています。
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治療後2か月の状態です。下鼻甲介の粘膜が収縮して鼻づまりが改善しています。
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【注意】
*上の症例はアルゴンプラズマ治療が非常に有効であった1例です。
*アルゴンプラズマ治療を受けた、すべての方が劇的に改善する訳ではありません。(あまり効果のない方もおられます。)
アレルギー性鼻炎、花粉症、肥厚性鼻炎に対する治療法の一つです。
左右の鼻の中にある下鼻甲介の粘膜に、ダニ、ホコリ、スギ花粉等が付着するとアレルギー反応が起こり、くしゃみ、鼻水、鼻づまりを起こします。
このアレルギー反応の場所をアルゴンプラズマにより焼灼し、粘膜を変性させることにより、アレルギー反応を抑えます。
![下鼻甲介粘膜という部位を焼灼します](tsukamoto_p/tsukamoto_p_argon/img_03_01.png)
アルゴンプラズマは厳密にはレーザーとは違いますが、粘膜を焼灼・変性させ、アレルギー反応を抑えるという原理・目的は一緒です。
レーザーよりも広く薄くまんべんなく焼灼でき、短時間で安全に治療できます。(レーザーの場合、数回に分けて焼灼しないといけないことが多くあります。)
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*麻酔薬をしみ込ませたガーゼを鼻の中に30分前後入れた状態にして、下鼻甲介の粘膜表面を十分に麻酔します。
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*アルゴンプラズマにて下鼻甲介粘膜を焼灼していきます。片側約3分、両側約6分で終了します。
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*術中、痛みはほとんどありませんが、まれに歯や目の奥がヒリヒリと感じる人がいます。また、術後もヒリヒリと痛みを感じる人がいますので、念のため数回分の鎮痛剤を処方します。
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*手術当日は飲酒、激しい運動は控えて下さい。シャワーはOKです。
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*治療後1~2週間は、表面にカサブタが付くため、かえって鼻詰まりがひどくなります。
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*約10日後に大きなカサブタが取れると、鼻づまりは改善していきます。
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*2か月後には80%以上の方の鼻づまり、60%ぐらいの方の鼻水、くしゃみの軽快が期待できます。
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*その後、下鼻甲介粘膜が再生してきて長期成績は徐々に低下しますが、平均して半年~2年間は鼻づまりのない良好な状態が保てることが多いです。
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*症状が再発した場合は、その都度アルゴンプラズマ治療が可能です。
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*スギ花粉症など、ある特定の時期に症状がひどくなる方は、症状が悪化する1か月前までに治療を行うと快適に過ごすことが出来ます。
(スギ花粉症ならば1月~2月前半に治療されることをお勧めします。)
※この治療は次のような患者様には施行できません。
①ペースメーカーを使用されている方
②麻酔薬(キシロカイン)に過敏な方
③強度の鼻中隔弯曲症の方
④鼻腔が極端に狭い方